卒婚とは?離婚・別居との違いと、始める前に決めておくこと|卒婚中の恋愛の注意点【2026年11月】

卒婚とは?離婚・別居との違いと、始める前に決めておくこと|卒婚中の恋愛の注意点

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「卒婚って何?」「離婚や別居とどう違うの?」「子育てが終わったら、夫婦それぞれ自分の人生を生きたい」と考えていませんか。

卒婚とは、離婚はせずに法律上の夫婦のまま、お互いに干渉しすぎず、それぞれ自立して暮らす夫婦の形です。法律で決められた制度ではなく、夫婦の話し合いで決める暮らし方なので、始める前に決めておくことがたくさんあります。この記事では、卒婚と離婚・別居の違い、メリット・デメリット、始める前の準備、そして卒婚中の恋愛の注意点までまとめました。

【結論】卒婚は、離婚せずに夫婦それぞれが自立して暮らす形。法律上は夫婦のまま

まず結論です。

  • 卒婚は、婚姻関係を続けたまま、夫婦がそれぞれ自分の人生を大切にして暮らす形。同居のままの卒婚も、別居する卒婚もある
  • 法律上は夫婦のままなので、相続権や扶養の義務は残る
  • 始める前に、生活費・住まい・連絡の取り方・介護・お金の管理を話し合い、書面にしておくと安心
  • 卒婚中も夫婦であることに変わりはなく、ほかの人との恋愛は不貞行為と判断されるおそれがある。独身限定のマッチングアプリも使えない
  • 迷ったら、夫婦カウンセリングや、離婚問題を扱うADR機関・弁護士に相談する

本記事は、相席屋・パブリックスタンド・THE SINGLEを運営し、年間多くの男女の出会いの場を提供しているセクションエイト編集部が執筆しています。法律の判断が必要な場合は、弁護士などの専門家に相談してください。

卒婚・別居・家庭内別居・離婚の違い

卒婚別居家庭内別居離婚
法律上の夫婦続く続く続く終わる
一緒に住むか同居も別居もある別々に住む同じ家で別々に暮らす別々
相続権残る残る残るなくなる
夫婦の扶養(生活費)の義務残る残る残るなくなる(財産分与などで清算)
関係の考え方前向きに、それぞれの人生を尊重関係の悪化から始まることが多い関係の悪化から始まることが多い関係を終える
元に戻せるか話し合いで戻りやすい話し合い次第話し合い次第再婚の手続きが必要

卒婚と別居・家庭内別居のいちばんの違いは、夫婦が合意して、前向きにそれぞれの生き方を選ぶという考え方にあります。法律上はどれも夫婦のままなので、夫婦としての権利と義務は続きます。

卒婚が注目される背景:同居30年以上の離婚は増加(厚生労働省 令和7年)

厚生労働省の「令和7(2025)年 人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、令和7年の離婚件数は17万9,068組で、前年より6,836組減りました。同居期間別に見ると、同居期間が30年以上の離婚は増加し、それ以外の期間ではいずれも前年より減っています。

出典:令和7(2025)年 人口動態統計月報年計(概数)の概況(厚生労働省)

子育てや仕事がひと区切りしたあとの夫婦の暮らし方を見直す人が増えるなかで、「離婚まではしないけれど、お互いに自分の時間を大切にしたい」という選択肢として、卒婚が話題になっています。

卒婚のメリット

  • 自分の時間と生き方を大切にできる:趣味・仕事・住む場所などを、自分の考えで選びやすくなる
  • 法律上の夫婦のままなので、相続や扶養の関係が残る:離婚にくらべて、老後の生活やお金の面での不安が小さい
  • 家族の関係を壊さずにすむ:子どもや親族への説明の負担が、離婚より軽いことが多い
  • 元の夫婦関係に戻りやすい:距離をおいてみて、やはり一緒に暮らしたいと思えば戻れる

卒婚のデメリットと注意点

  • 生活費の負担があいまいになりやすい:別居すると住まいが2つになり、出費が増える
  • 介護の問題:どちらかが病気や介護が必要になったとき、どう支えるかを決めておかないと困る
  • 相続の問題:法律上は夫婦なので、相続の関係は残る。遺言などで考えておく必要がある
  • 周囲への説明:子どもや親族、ご近所への伝え方を考えておく
  • 恋愛はできない:法律上は夫婦のままなので、ほかの人との恋愛は問題になる(次の見出しで説明)

【注意】卒婚中の恋愛は不貞行為と判断されるおそれ。独身限定のマッチングアプリも使えない

卒婚中も、法律上の婚姻関係は続いています。そのため、卒婚中にほかの人と恋愛関係(肉体関係をともなう交際)になると、不貞行為と判断されるおそれがあります。夫婦の間で「お互い自由にしていい」と話していたとしても、法的なトラブルがなくなるとは限りません。

また、ペアーズ・Omiai・タップル、50歳以上向けのハハロルなど、多くのマッチングアプリは独身の方しか利用できません。卒婚中は既婚者にあたるため、これらのアプリは使えません。

新しいパートナーとの出会いを考えているなら、離婚の手続きを終えてからにしましょう。

卒婚を始める前に決めておくこと

卒婚は法律の制度ではないので、ルールは夫婦で決めるしかありません。次のことを話し合い、書面に残しておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。

決めておくこと具体的な内容
生活費どちらがいくら負担するか。住まいの費用、光熱費、保険料など
住まい同居のままか、別居するか。別居ならどちらがどこに住むか
連絡の取り方どのくらいの頻度で連絡するか。家族の行事への参加
介護・病気のときどちらかが病気や介護が必要になったときの支え方
お金の管理預金・年金・不動産などの管理。相続についての考え方
期間と見直しいつ見直すか。元に戻る、離婚を考えるときの話し合い方

卒婚か離婚かで迷ったら:相談先

  • 夫婦カウンセリング:お互いの気持ちを整理したいとき
  • 離婚問題を扱うADR(裁判外紛争解決手続)機関:第三者を交えて話し合いたいとき
  • 弁護士:相続・財産分与・生活費など、お金や法律の問題を確認したいとき
  • 家庭裁判所の夫婦関係調整調停(円満・離婚):話し合いがまとまらないとき

離婚が成立したあとの新しい出会い

離婚の手続きを終えて独身になったあと、新しい出会いを探すなら、次のような方法があります。

  • 年齢の条件があるマッチングアプリ:40歳以上限定のラス恋、50歳以上限定のハハロルなど、同世代と出会いやすく、独身であることが利用の条件になっている
  • 交流の場:恋愛目的に限らず、気軽に人と話せるバーやサークルなど

年代別のアプリは50代におすすめのマッチングアプリで比べています。

卒婚のよくある質問

卒婚に届け出や手続きは必要?

必要ありません。卒婚は法律の制度ではなく、夫婦の合意で決める暮らし方です。ただし、生活費などの取り決めは書面にしておくと安心です。

卒婚中の生活費はどうなる?

法律上は夫婦なので、生活費を分け合う義務は残ります。どちらがいくら負担するかを、事前に話し合って決めておきましょう。

卒婚中に恋人を作ってもいい?

法律上は夫婦のままなので、不貞行為と判断されるおそれがあります。新しいパートナーとの出会いは、離婚が成立してからにしましょう。

家庭内卒婚とは?

同じ家に住みながら、生活や時間をそれぞれ別にする卒婚の形を、こう呼ぶことがあります。家庭内別居と似ていますが、夫婦が合意して前向きに選ぶ点が違います。

まとめ:卒婚は「夫婦のまま自立する」選択。始める前のルール作りが大切

  • 卒婚は、法律上の夫婦のまま、それぞれが自立して暮らす形
  • 相続権や扶養の義務は残る。生活費・住まい・介護などを話し合い、書面にしておく
  • 同居期間30年以上の離婚は増えている(厚生労働省 令和7年)
  • 卒婚中の恋愛は不貞行為と判断されるおそれがあり、独身限定のアプリも使えない
  • 迷ったら、カウンセリング・ADR・弁護士に相談する